前の記事の続き
中国雑技団本当にすごかったです!
1つの自転車にたくさんの人が乗ったり、
球の中にバイクが何台も走ったり、
おいおい、失敗したら死ぬじゃねぇか、、、
というものばかり。
最後のフィナーレでは、出演者が次々と出てくるのですが、
よく見ると、
みんなキッズじゃねぇか、、、
おそらく日本でその年のキッズたちは
youtubeやtiktokに激ハマりしている年でしょう。
14才、15才くらいの子たちが多い気がしました。
この子たちはきっともっと小さいうちから
訓練してきたのだろうな、、、
もしかして、親に売られたのでは、、?
軽くググってみたのですが、
親に売られて入団したという記事はなかったです。
大抵、小さいとかに厳しい入団テストを受け、
合格し、そこから厳しい訓練をうけて、、
という感じ。
でも、中国って実際人身売買問題があるんですよ。
中国ってつい最近まで(2015年)一人っ子政策があったじゃないですか。
実施されてた期間は30年ほど。
今となっては、2人まで産んでいいということになっていますが、
それまでは各家庭に子どもは1人まで。
となると、どういう問題があるのか。
みんな男の子を欲しがるんです。
家を継がせるため、
働き手がほしいため
などの理由のためです。
産み分けをするんです。
男の子がほしいから、
産まれた子が女の子だったら中絶をする。
そんなこんなで中国人口は男性が多くなってしまいました。
女性よりも男性の方が3000万人も多くなってしまったみたい。
となると、結婚できない男性がでてきてしまいます。
結婚相手の女性、
生まれてしまった戸籍登録できない2人目となる子、
子どもが恵まれない家庭に男の子を
など人身売買が盛んになります。
また中国は世界最大の臓器売買の闇マーケットがあるそう。
中国では、命や人権よりもお金が大事!という拝金主義が強く根付いているので、
こういった人身売買でお金を稼ぐ人が多いとのこと。
そういえば人身売買といえば、
こんな映画があります。
スラムドッグ$ミリオネアというものです。
インド映画ですね。
友人から面白い映画があるよと教えてもらいました。
テレビ番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、賞金を獲得したジャマール(デヴ・パテル)だったが、インドのスラム街で育った少年が正解を知るはずがないと不正を疑われ逮捕される。ジャマールになぜこれほどの知識があり、この番組に出演するに至ったのか。警察の尋問によって、真実が明らかになっていく。
インドのスラム育ちの貧しい主人公の青年は、
クイズミリオネアで次々と問題に正解します。
インドの貧困層は教育を受けていません。
子どもの頃から働かされるからです。
では、なぜ問題に正解することができたのか。
インドのスラムで育ち、
働き出て、怖い目に遭遇する。
ある意味普通ではない、
過激な経験をたくさんしてきました。
その経験で、たまたま問題に正解することができたのです。
クイズの1つにこんな問題がありました。
「アメリカの100ドル札に載ってる政治家は誰か?」
というもの。

主人公は真っ当な教育なんて受けてませんから、
アメリカの紙幣に載るような政治家など
もちろん知らないでしょうし、
そもそも貧しいのでそんな高い金額の紙幣なんて見たことがないでしょう。
でも堂々と問題に正解します。
主人公は幼いころ両親を亡くした
ストリートチルドレンでした。
ある日、ゴミ捨て場で寝ていると、
知らない大人から冷たいコーラをもらい飲みました。
おそらくその中に睡眠薬が入っていたのでしょう。
気がついたらバスに乗っていました。
連れられていた先は、森の奥ような所でしたが、
同じ歳くらいの子どもたちがたくさんいて
みんなでキャンプのようなことをします。
美味しいご飯をたくさん食べて、
たくさん遊び、
みんなでお布団で寝ます。
その代わりというのでしょうか、
子どもたちはみんなである仕事をします。
ある仕事とは?
そう、物乞いです。
時間が来たら、みんなで街まで走り、
物乞いをします。
よく海外旅行をして物乞いに遭遇しても、
絶対にお金を渡してはいけない。
という言葉を耳にしませんか?
大抵、物乞いをしている子どものバックには、
怖い大人たちがいて、
物乞いで稼いだお金をその大人たちが取ってしまいます。
物乞いビジネスというやつです。
お金をあげたところで、
その子どもを助けることなんてできません。
映画では、足がない子や、眼帯をしている子、
泣いている赤ちゃんを抱っこしている子など
可哀想な子もいました。
主人公は同じ年くらいのある男の子と友達になりました。
そして大人たちは、夜、
子どもたち1人1人に歌わせました。
主人公は、ものすごく音痴だったので、
みんなから笑われました。
そして友達はとても綺麗な歌声で歌いました。
主人公と違って上手に歌うのです。
ある夜、みんながいない所でその友達と主人公は大人たちに呼ばれました。
そして画面いっぱいに火で熱したものすごく熱そうなスプーンのようなものが映ります。
歌が上手な友達の目を潰したのでしょう。
主人公は練習をしていたのでしょうか、
歌が少し上手くなってきていたところでした。
主人公はなんとかしてその場を逃げました。
逃げた主人公はまたいつも通りの生活です。
主人公がやがて青年となりました。
その頃にはインドの観光地に行き、
インチキのガイドをしたり、
観光客の靴や財布を盗んだりなどして、
ちょっとした小金持ちになります。
地下道を歩いていると、
ものすごく綺麗な声で歌う青年を見つけました。
そうあの時友達だったのです。
その友達の目は潰れていました。
インドには物乞いがたくさんいます。
ただお金をくださいというだけでは
なかなか儲からないので、
手や足の関節をおかしくして、
カマキリみたいな人間にしたり、
赤ちゃんのうちに瓶の中にいれ、成長させ瓶の形をして人間にしたり、
人々に可哀想と思わせて、物乞いをします。
“男の子は、盲目だけど、
とても綺麗な歌声で歌う子”
という何とも可哀想な設定にするために、
大人たちに、歌が上手いという理由で目を潰されたのです。
主人公はたまたま音痴であったし、
目を潰される現場から逃げきることができたので、
目を潰されずにすみました。
主人公は友達にお金を渡します。
観光客からもらった100ドル紙幣を渡します。
そして友達はその紙幣を触り、臭いを嗅ぎ、
「ドルか。いくら?」
そう尋ねます。
主人公は100ドルと答えても信じてくれません。
盲目の友達は、
「紙幣に誰が載っている?」
と聞きます。
主人公は、100ドル紙幣に載っている政治家など知りません。
「おじいさん。頭がハゲていて、
両側は女みたいな長髪。」
と言います。
「ベンジャミン・フランクリン。
本当に100ドル紙幣じゃないか、、、
偉くなったんだね。」
友達は目が見えないけど、
あの時の友達、主人公であることが
声や雰囲気、手触りで分かりました。
主人公は、思わず謝りました。
盲目の友達が主人公に言います。
「君は運が良かった。
でも僕は違った。
ただそれだけさ。」
そんな過去を主人公はもっていました。
そして、ミリオネアの会場で答えることが
できました。
「ベンジャミン・フランクリン。」
また、こんな問題もありました。
「インドの国章には3頭の獅子の姿が。
その下に書かれている言葉は?」

主人公は分かりませんでした。
ライフラインを使います。
オーディエンスです。
会場の答えは1つの選択肢に集中しました。
「真実のみが勝利する。」
実はこの問題、
インドで真っ当な教育を受けてきた人間なら
5歳児でも分かる簡単な問題でした。
インドで最も有名な言葉だったのです。
会場にいる全ての人間が分かる問題を
分からなかったので、
主人公は、全く教育を受けてこなかったことを象徴する問題でもありました。
他にも問題があり、今までの経験、
そして3つのライフラインを使って
問題に答えていくのでした。
この映画、ストーリーも面白いのですが、
ガチのインドを映してるんですよ。
もう見てられないんですよ。
私は精神的にキツくなってしまって、
3回くらいに分けて見ました。
またこの映画の子役たちは、現地の子が多いです。
この映画に出てやっと学校に行けるようになった子、
稼いだお金を親や悪い大人たちに取られてしまうといけないので、
18歳になってから貰えるようにする子、
映画が放送された後、親に売られかけた子、
などもいました。
そうそう、インド映画って、
最後、出演者みんなで歌って踊るじゃないですか。
この映画も安定にそれをやっています!
2泊3日の北京旅行から
インド映画の話になっていまい、
話がそれてしまいましたが、まとめると、
インド最高!
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