好きな漫画の話をさせてください。
岡崎京子さんが描いた漫画「pink」が好きです。
岡崎京子さんと言えば、ヘルタースケルターなどで有名。
実は岡崎さん交通事故にあい、
今は漫画を描いていません。
pinkも私が生まれるずっと前に出された漫画。
あらすじはこんな感じ。
主人公のユミ(本名 由美子)は一人暮らしのOL。父とは疎遠で継母が財産目当てで結婚したのを知っているので母として認める気になれない。その娘で腹違いの妹のケイコとは良好な関係であった。ユミはやさしくてきれいだった実母の爪の色を思い出させてくれるピンク色のバラが好き。また、ペットのワニをとても大事にしており餌代を稼ぐため、夜はホテトル嬢として男性の相手をしている。
ユミは継母の愛人で大学生のハルヲと付き合い始め、ユミとワニにハルヲとケイコを加えた3人と1匹の間で、ささやかな家族のような幸せな関係が築かれてゆく。しかし、それを知った継母の差し金によりワニが誘拐される。ユミはワニのいない味気のない日常に耐えられなくなり、追い討ちをかけるように継母から大事にしていたワニの皮でできたバッグが送りつけられ悲しみに暮れるが、ハルヲが小説で文学賞を受賞を喜び南の島への旅行に夢を馳せ、立ち直ろうする。日本を旅立つ日、ハルヲは記者の無理な取材を振り切ろうし路上で車にはねられそのまま死んでしまう。ユミはそれも知らず、空港で彼を来るのをただ待つ。ワニのバッグを持って。
ひと昔前の漫画ですが、今でも大人気です。
主人公はユミちゃん。
東京で1人暮らしでOLをしています。
そして部屋ではワニを飼っています。
大好きなワニを飼うためと、
自分が欲しいものを買うためにはお金が必要。
ホテトル嬢もやっています。
(今でいうデリヘルみたいなもの)
あーあー、ワニ飼うとかクセ強すぎ。
水商売までして。
自分の欲しいもん我慢せず買ってーー
あーあーーってとこなのでしょうか。
でも、くそわがままなユミちゃんの
生き方・考え方好きですよー
道端の花屋で、
ピンクの可愛いバラの花を見つけて
きれい!と、即買いして漫画は始まります。
(花って以外と高いんだよ!!)
そのままホテルに行きお仕事。
客に嫌味を言われます。
ストレスでいっぱいの毎日ですが、
今日たまたま誰か万引きしたところ見て、
なんかテンション上がったから、
まーいっか!
と花束をかかえて帰宅。
この絵好きなんだよなーーー
ユミちゃんは、
どんなに嫌な仕事でも、
こんなにピンクの可愛い花束がお金で買えるなら、いくらでも働くんです。
ピンクって本当に可愛いもんね。
あれはこーだ、これはあーだ、
グチグチ文句言うくらいなら、
カラダ売ったっていいじゃん、
自分が幸せなら。自分が決めたことなら。
みなさんが、こんな表情で
外を歩いたのはいつですか?
あんまり自分を持ちすぎていたり、
同じ価値観の友達がいなかったりすると
生きるのがつらくなるでしょう。
ユミちゃんは、時に情緒不安定になります。
てか、誰だってなるよね?
20何年も生きてたら。
ユミちゃんは、それを発作と呼びます。
私もたまになる。
大学生のときとか、よく。
メンヘラとかそんなんじゃなくてさ、
普通に落ちるときってあるよね。
badに入るってやつ?
でも!
逆に1度でも、
落ちたことないやつの人生つまんない!
絶対なりたくない!
私はそう思うのです。
あげみぃ〜〜〜✌️って時もあるけど、
きっとみんな裏でbad入ってるよ。

知らんけど、
こう言った生命保険の表紙の仲良し家族も、
いい年した大人なら
みんな闇かかえてるからな!
この漫画を描いた岡崎京子さんは、
自分の作品のあとがきで
1人の女の子が落ちていく姿を描きたい
と言っております。
弱いユミちゃんだからこそ、人間味があって
魅力的なんだと思います。
つらいことが起きたり、何かを失ったり。
いろいろと落ちるけど、
何のために生きてるのか、自分は何が好きなのか、
自分を理解してる人って素敵ですよね。
そんなわけで、私はユミちゃんが好きなのです。
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